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里山エッセイ



30年後の吉野川~河川整備計画にむけた意見書

吉野川の河川整備計画の素案が国土交通省より出されています。20~30年後の吉野川をどうするのか、を決めるとても大切な計画です。その内容と計画づくりにおける住民の参加の仕方について、里山の風景をつくる会の意見を反映してもらうため、9月7日、国交省徳島工事事務所に意見書を提出しました。
その内容をお知らせします。

                  意見書
                            2006年9月7日
国土交通省徳島工事事務所御中
                   NPO法人里山の風景をつくる会
                          代表理事 近藤こよ美

私共NPO法人里山の風景をつくる会は、吉野川源流の森の木を使った家や家具をつくり、そのよさを伝えることで、川上の木を川下の人が使うシステムを築く取組みをしています。また家づくりを通じ、自然と人が共生した里山の風景をつくる活動を進めています。
この度の河川整備計画策定について、よりよい河川計画づくりにむけ次に2点を要望いたします。


1.川を流れる水の源は森です。しかし四国の面積の80%を占める森は台風や集中豪雨の度に山肌が崩壊し、短期間で川の流量が急激に増加するなど森の保水力の低下が顕著に現れています。その大きな原因としては、木が使われなくなったことによる森の荒廃が挙げられます。木を使い、間伐等人の手が入ることで人工林は豊かな森となり、緑のダムの機能を果たし、川の治水や環境に大きく貢献します。安価な外国木材に押され国産木材需要率が20%を割り山を守る林業就業者が激減してしまった現在、国産木材を使った家づくりを進めなければ、森の崩壊は雪崩を打って進行するでしょう。

 また近年、吉野川流域の山や谷に埋められた産業廃棄物からの汚染水が吉野川水系に流れ込むことによる水質悪化が深刻な問題となっています。産業廃棄物の大きな部分を建設廃材が占め、シックハウスの原因ともなる化学物質を含む新建材等のウェイトがこれから益々増加していくことが予測されます。木や土壁などの自然素材を使った建物へと切り替えない限り、産業廃棄物による河川汚染に歯止めは利きません。これも河川管理者が考えなければいけないことではないでしょうか。

 吉野川の治水・利水・環境を考える時、河川内だけに留まった整備計画では本質的解決にはならないのです。河川整備計画に森や住宅の問題を盛り込むこと、そのためには、今の縦割り行政を是正し、国交省内における建設局と河川局、国交省と農水省が連携することを要望します。


2.吉野川の美しい風景は、この流域の気候風土が生み出した文化と先人達の叡智が自然と共生しながら長い時間を費やし形成してきたものです。流域に住み豊かな恵を受けている私たちも、先人が為してきたように風景の中からその歴史性を読み取り未来へ継承していきたいと思っています。吉野川の地域性豊かな美しい風景はそこに住まう者の意識が育んでいくのではないでしょうか。
 
 子ども達の時代のことを考えながら30年後の吉野川を語り、30年かけて形にしていく主体は私たち流域に住む者です。私たちは河川計画づくりに積極的に参加し、行政と協力しながら30年後の吉野川を今以上によくしていきたいと願っています。しかし住民の意見を聴く会での進行のあり方などをみる限り、決して住民参加とは言えない計画づくりに疑問を感じています。吉野川の河川整備計画策定にむけ、住民と行政がきちんと意見交換できる場の設定を要望します。
                        


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〒770-8055
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TEL:088-655-1616
FAX:088-655-1632
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