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里山エッセイ



美しい国へⅢ

76 美しい国へⅢ.jpg
『週刊朝日』 9月28日号より


 
安倍晋三首相が辞任を表明した。
 
あまりに唐突なその行動を、新聞、テレビなど
いろいろなメディアが大きく取り上げている。
 
ほとんどが否定的で、無責任な辞任劇と厳しく批判している。
 
 
少し違った視点で考えてみたい。
 
 
安倍首相の今回の行動は、若者たちにあるメッセージとして伝わる。
つまり、しんどかったら仕事を辞めてもいいんだよ、そんなに無理をしなくていいんだよ
というメッセージである。

 
 
若者たちが敬遠する仕事は3Kと呼ばれる。
 
「きつい」「きびしい」「帰れない」である。これに「結婚できない」を加えて4Kともいう。
 
そのような仕事の現場で働き、苦しい思いをしている人たちには、
慰めのメッセージであるだろう。
 
さらに、その辞める理由が政治家としてはとてもユニークだ。
「私の存在が障害となっている」という安倍首相の言葉は、
あまりに正直で感動の念すらわいてくる。
 
全ての政治家に献上したい言葉であり、私のまわりにもこのセリフを
じっくり聞かせてあげたい人が何人かいる。
 
 
安倍首相は、自らの著作『美しい国へ』の中で、
 「自分のいのちは大切なものである。
  しかしときにはそれらをなげうっても守るべき価値が存在するのだ」
と国のために命を捧げることを美しいことだと言っている。
 
 
しかし今回、安倍氏は自らの病気による退任の中から
新しい発見をしたのではないか。
 
とことんまで無理をしなくていい、健気に生きていくことが大切なんだ。
そして生きていくなかで、いろんな人のお世話になり、
ときに迷惑をかけることもあるだろう。
 
そのことを忘れずにいよう、と。
 
 
プリンスが、普通のまっとうな人に成長したと考えたい。
 
美しい国とは、そのようなまっとうな普通の人たちの国であると思う。
 
 
建築家 野口政司   2007年9月22日(土) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


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