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里山エッセイ



辛夷の花

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辛夷の花をあちこちで見かけます。春の花は数え切れないほど次々と咲きますね。
これは辛夷ですよね。淡いピンクから連想するものは・・・・?

薔薇の木に薔薇の花咲く 何事の不思議なけれど。 そう詠んだのは白秋でした。
花は花あるがまま、そんなことを思います。    弥生尽      Y子


咲き始めました、シクラメン!!

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以前に紹介させていただいたシクラメンが(お礼にと30年前にさし上げた方が、
5年ごとに球根を切り植えつける作業をくりかえし、また私たちの手元にかえしてくださったもの。)
すでに50余りの花をつけました。

ピンク系の濃淡のある気品のあるシクラメンです。
”クララさん”と呼んでいます。

自然に育てると、桜、桃と同じ時期に咲くのですね。

庭には黄水洗が群れてさいています。 



白木蓮

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その白は格別  気品に満ちて  
数日するともう散リ急ぐ  花のいのちは短くて・・・

今年は花の数が少ないのですが、
それだけに大きい、白い木蓮です。


里山は泣いています。

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徳島市郊外に巽(たつみ)山という名の山があります。

椿や桜の花見、わらび採りなど、地域の人たちに愛される里山です。

でも、いつのころからでしょうか、
この山の谷間や道端に大量のごみが持ち込まれるようになりました。

冷蔵庫、エアコンなどの家電、スクラップされた家の残骸、など
ありとあらゆるものが、そこかしこに投げ捨てられています。

そのありさまに心痛めた地域の人が、
ごみを谷間から引き上げる作業をしました。

けれども、この山がごみそのものか、と思うくらい、
掘っても掘っても、ごみが現われます。

100人の人たちが3時間、一生懸命清掃をしても、
かなりのごみがまだ谷間に残っています。

沸々と怒りが湧いてきました。

不法投棄をした人は
美しい里山をゴミ捨て場としか考えられないのでしょうか。

そして、ものを使って捨てることが当たり前になってしまった
社会の有り様にも。

何をどう変えていかなければいけないのでしょう。

でも作業の後、参加者の表情は爽やかで、
地域力の頼もしさを感じます。

昔からそうであったように、
里山は地域で守っていくものと改めて思いました。

                             (k)


物語のはじまり Ⅱ

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                  上 : 洛中洛外図(上杉家本) 狩野永徳筆
                  下 : 上記部分
 
 
京都ではこれまで、数々の景観論争がおこなわれてきた。
 
古くは、京都タワーの美観論争。それから、京都ホテルの高層建築論争。
さらに、鴨川に架けるポンデザール橋のデザイン論争。
最近では、巨大な京都駅建設のスケール論争などである。
そのたびごとに、住民による反対運動がおこっている。
 
さすがに、パリのセーヌ川に架かるポンデザール橋を、
そのまま京都にもってこようとする乱暴な計画は中止となった。
しかし、それ以外は商業資本に屈し、
京都にふさわしからぬ建築が建てられたのであった。

 
 
ところで、京都の景観を考えるうえでとても参考になるのは、
各時代の京都の町の風景を屏風に描いた「洛中洛外図」である。
中でも有名なのは、
織田信長が上杉謙信に贈った狩野永徳筆とされるものであろう。
 
その洛中洛外図を見ると、
信長が上洛し京都の実権をにぎった16世紀中ごろの京都には、
様々な種類、大きさの建築が建ち並んでいたようだ。
 
屋根もいろいろで、瓦屋根もあれば、板葺、かや葺など多彩であった。
きらびやかな家、そうでない家もそれぞれが個性的でありながら
全体としてみごとに調和している。
 
全ての建物に屋根がかかり、
そしてその屋根や壁の仕上材が土や木などの自然素材であった。
そのことも一体感をかもし出す大きな要因であったのではなかろうか。
 
多様で変化に富んでいるが、全体として統一がとれている。
風景、景観を考えるときに大切なポイントが洛中洛外図には秘められていると思う。
 
 
京都市では、前回このコラムで紹介したように、
建築の高さを下げたり、看板を見直すような新景観基準をつくった。
これまでの乱開発にひとまずブレーキをかけた形となる。
 
しかし、ほんとうに魅力的な美しい町を
後世に伝えていくための正念場はこれからである。
 
 
「どのような風景であれ、風景は魂の状態にほかならない」
ジュネーブ生まれの思索者、アミエルの言葉である。
 
京都の人たちは、どのような現代の洛中洛外図を描いていくのだろうか。
その絵に魂を込めるのはこれからなのである。
 
物語は今はじまったばかりである。
 
 
建築家 野口政司   2008年 3月 22日(土) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


春、巣立つ。

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娘の卒業式に参列しました。

80年を過ぎた古い講堂で
晴やかに響くパイプオルガンと
祝福の拍手に送られて
卒業生たちは大学を巣立っていきました。

どの顔も咲き初めの桜の花のようです。
これから歩む道に幸ありますように・・・
                         (k)

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春だよ、spring!!

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自転車で里山の風景の広がる谷合に入ると、一面の菜の花畑、
おもわず歓声をあげました。

うちの畑の杏の花も一日増しに明るくなっています。
どこのお家の庭先にも、ベランダにも春の訪れが見られますね。
                                花子


手前味噌つくり

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3月上旬味噌つくりをしました。
クドを4基並べ、例年通り庭木や果樹を剪定して出た枝で大豆を煮ました。
風もなく好天の中、11名が立ち働き、豆をくったものに、糀、塩を加え
更に煮汁も加えこねました。

消毒したカメにおさめ、約1年の熟成をまちます。


3月里山セミナ ―逝きし世の面影―異邦人が見つけた美しい日本― 2008年3月8日

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渡辺京二 逝きし世の面影 平凡社ライブラリー


2007年度最終回の里山セミナーは渡辺京二さんの著書「逝きし世の面影」を題材にしました。

600ページもの分厚い文庫本です。江戸幕末から明治にかけて訪れた200人もの異邦人の記録をまとめたこの大作を読むと、今までイメージしていたものと全く異なる江戸の文明がいきいきとよみがえってくるのです。

著者は本の導入部で次のように述べています。
「ある文明の特質はそれを異文化として経験するものにしかみえてこない。」
「西洋人の日本に関する印象を、たんなる異国趣味が生んだ幻影としか受け取ってこなかったところに我々の日本近代史読解の盲点と貧しさがあった。」

滅びてしまった江戸の文明。それは近代以前の人間の生活様式が完成された世界であり、異邦人が賛嘆する文明でした。物質的には貧しくとも精神的には実に味わい深い「生」が存在した、そこに懐かしさを覚えるのは私たちの記憶にその文化の片鱗が残っているからでしょうか。また、喪失感を覚えるのは私たちが異文明に生きていることの証なのでしょうか。

「逝きし世の面影」は1998年の出版以来、ロングセラーを続けている名著です。江戸の文明から現代の文明へ、よみがえらせることの出来るエッセンスがあるのではと、文化人類学としても濃い内容のこの本をセミナーに選びましたが、2時間のセミナーで紹介することはとても無理でした。参加者の一人が「この本を読んでみたいと思います。」と感想を述べてくださって、実のところほっとしています。この本の詳しい内容は里山エッセイ、カテゴリー「ぞめき『逝きし世の面影』」をご覧下さい。

2007年度の里山セミナーは、「異邦人の見た日本の姿」を切り口にして日本人の生活スタイルを考えてきました。モラエス、アレックス・カー、ブルーノ・タウト、そして「逝きし世の面影」に紹介される200人もの異邦人。
文明が滅びてなお、文化は変容しながら引き継がれていきます。私たちの手にある珠玉の手工芸品、町屋・民家、神社仏閣、これらを形として修復、保存していくことすら難しい、ましてや文化として継承することは至難と思えます。しかし、落合集落や桂離宮から私たちは現代の文明を垣間見る、そんな体験をすることができました。一年間セミナーを行ってきてやっとテーマの入り口に立った、そんなところではないかと思っています。

4月からは2008年度里山セミナーが始まります。ご期待下さい。



ドラマ 2

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これは図鑑のシジュウカラです、とても直には撮れませんので。

朝から近くの雑木林と巣箱を行き来していたつがいのシジュウカラ、
オスが巣箱に入ります、メスを呼びます。
と、メスは思わせぶりに枝を渡って巣に近づきます。
固唾を呑んで見守るM子、仕事も何も手につきません。

とうとう記念すべ今日、二羽が巣箱に入りましたよ!

でも・・・・あっという間に出てきましたので、
本日の所は、新居探索してお終いのようでした。

巣作りは4~7月とのことですから、
まだ「その時歴史が動いた」ではないんだ。


物語のはじまり

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京都で今、壮大な実験が行われようとしている。
 
昨年9月1日から実施されている「時を超え光り輝く京都の景観づくり」がそれである。
50年後、100年後の京都の将来を見据え、「京都が京都であり続けるために」
どうすればよいかを考えた新景観政策である。

確かに航空写真で見ても、祇園祭を支える中京の町屋の中心地に、
マンションなどの高層ビルが建設され、町並みが分断されてしまっている。
このままでは町衆が支えてきた京都の文化も、町並みも消え去ってしまう。
こうした危機感から今回の京都の新景観づくりが始まった。
 
具体的には、次の5つが柱となっている。
 
 1、建築物の高さを低くする。
  (都心部の幹線道路沿いは45mを31mに、その内部の町屋ゾーン
   は31mから15mに)
 2、建築デザインの見直し。
  (市街地のほぼ全域を景観地区や建築物修景地区、風致地区などに
   指定し、地域らしさを生かしたデザインとする)
 3、眺望景観を守る。
  (五山の送り火など38箇所を選定し、日本初の眺望景観創生条例で、
   近景、・遠景の眺望を守る)
 4、看板を美しく。
  (屋上看板や可動照明を全域で禁止、7年後までに全ての看板を新基準に統一)
 5、歴史的町並みの保全・再生。
  (京町屋などの外観の修理・修景に対して助成)
 
京都のグランドデザインを大きく書き換える、今回の新景観政策は、
単に京都だけのものではない。
それは、日本人にとって京都が千年の都として、日本文化の象徴であるということ、
そしてその政策の成功は、日本全国のよいお手本となるという二重の意味においてである。
 
徳島においても、徳島駅前シンボルロードからの眉山の眺望など、
大いに参考になるのではないかと思う。
  
「あのとき、日本の風景が変わる一歩が踏み出された」
 
後の世に語り継がれることになるかもしれない物語が、
今京都ではじまろうとしている。
 
 
建築家 野口政司   2008年3月6日(木) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


シンポジウム「まちに森をつくる」―地球温暖化と里山の家part5 2008年2月23日

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講演、パネルディスカッションと続いた後は
尺八演奏です。

奏者は三次栄山さん。

なんと、20代前半。
しかもジーンズ姿で登場です。

面食らってしまいましたが
若々しい音色にちょっとうきうきです。

風にきこえたり、地響きにきこえたり
音が体を通り過ぎたようにかんじたり

ビオスホールの腰壁には吉野川源流の杉が貼られていて
竹の奏でる音色がとても自然に響いていました。


以上でシンポまち森シリーズ、終了です。
part5まで読んでくださって、ありがとうございました。

里山の会では、2008年のセミナーのテーマの一つに
地球温暖化をとりあげようと思います。
HPでお知らせしますので、どうぞセミナーにご参加ください。


ドラマ

080302_0958~01.jpgカイヅカイブキの木に巣箱を掛けてありました。嶺北杉の無垢の木で作られた巣箱です。来ました!鳥が、頬じろです。
一昨日は一羽で、屋根から、横から、前から、入り口の穴も丹念に見て、去りました。翌日また来ました、同じく一羽で。そして今日は・・・つがいで来たのです、鳴き声も心なし嬉しげに。でも、どうなったと思います? 多分彼女の方でしょうね、一瞬止まって、あっという間に行ってしまいました、惜しげもなく。その後の彼、上に下に入り口に首を傾げて見入っていましたよ。さてどうなる?         M&S


おひなさまも半世紀の年を重ねました。

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この時代のものは、全て布、木、紙、金属などの自然素材。
プラスチックはどこにも使われていません。

だから?
色あせた風情も味わい深いです。

同じ歳のわたしは、さて、さて、・・・



遊山箱

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手作りの遊山箱が並びました。両国通りの空き店を利用して。
遊山箱には「逝きし日の面影」(渡辺 京二)が彷彿としていますね。
家族のあり方、子どもの世界、晴れと卦のあったくらし、近所づきあい
料理の心、そして遊山箱を作った人たちの心にくいばかりの技・・・・。


シンポジウム「まちに森をつくる」―地球温暖化と里山の家―part4 2008年2月23日

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最後に、コープ自然派徳島専務理事 岸健二さんが登場。

地球温暖化対策として「まちに森をつくる」ことは
大きな可能性を持ったテーマであると話されます。

そして「山に森をつくる」ことで森から供給される栄養分が海の藻場を育て
「海に森をつくる」ことにつながる。
海もCO2を吸収するという点では森に匹敵する、と。

有機農業、地産地消も同時にすすめながら、
地球温暖化防止にむけた大きな運動にしていこう、と提案されました。

2年前に吉野川源流の木で建てられたコープ自然派徳島の福祉施設「そのせ」では、
建物や周りの住環境がとても気に入ったという感想をたくさんいただくそうです。

まちに森をつくる意味を生協から地域に提案していき、
これが地域政策になっていけばと、力強く話されました。

(part5につづく)


シンポジウム「まちに森をつくる」―地球温暖化と里山の家―part3 2008年2月23日

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つづいては、1年前に里山の家を建てられた吉田益子さん。

大好きな吉野川とともに20年間の暮らしがあったこと、
そして川を守るとはどういうことなのかを考えた時、
上流の森を守ることにたどり着き、
里山の家との出会いがあった、と話されます。

吉田さんは、太陽光の自然エネルギーを利用して電力を自給自足、
また庭や近辺の山から伐った薪で暖をとるなど、
地球に負荷をかけない暮らし方をされています。

さらに「家庭から排出されるCO2は総排出量の1/8、他の部分をどうするかという
マクロ、ミクロの政策を地域の運動から創り上げていくことが必要。」と
地球温暖化防止にむけた活動の展望を話されました。

木の家の住み心地は?という質問には、
木の調湿性によって室内の空気が肌やのどにとてもやさしく感じられることを
挙げられました。

                                     (part4につづく)


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NPO法人 里山の風景をつくる会
〒770-8055
徳島市山城町東浜傍示28-53
TEL:088-655-1616
FAX:088-655-1632
E-mailinfo@enjoy-satoyama.jp

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