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里山エッセイ



3月里山セミナ ―逝きし世の面影―異邦人が見つけた美しい日本― 2008年3月8日

逝きし世の面影.jpg
渡辺京二 逝きし世の面影 平凡社ライブラリー


2007年度最終回の里山セミナーは渡辺京二さんの著書「逝きし世の面影」を題材にしました。

600ページもの分厚い文庫本です。江戸幕末から明治にかけて訪れた200人もの異邦人の記録をまとめたこの大作を読むと、今までイメージしていたものと全く異なる江戸の文明がいきいきとよみがえってくるのです。

著者は本の導入部で次のように述べています。
「ある文明の特質はそれを異文化として経験するものにしかみえてこない。」
「西洋人の日本に関する印象を、たんなる異国趣味が生んだ幻影としか受け取ってこなかったところに我々の日本近代史読解の盲点と貧しさがあった。」

滅びてしまった江戸の文明。それは近代以前の人間の生活様式が完成された世界であり、異邦人が賛嘆する文明でした。物質的には貧しくとも精神的には実に味わい深い「生」が存在した、そこに懐かしさを覚えるのは私たちの記憶にその文化の片鱗が残っているからでしょうか。また、喪失感を覚えるのは私たちが異文明に生きていることの証なのでしょうか。

「逝きし世の面影」は1998年の出版以来、ロングセラーを続けている名著です。江戸の文明から現代の文明へ、よみがえらせることの出来るエッセンスがあるのではと、文化人類学としても濃い内容のこの本をセミナーに選びましたが、2時間のセミナーで紹介することはとても無理でした。参加者の一人が「この本を読んでみたいと思います。」と感想を述べてくださって、実のところほっとしています。この本の詳しい内容は里山エッセイ、カテゴリー「ぞめき『逝きし世の面影』」をご覧下さい。

2007年度の里山セミナーは、「異邦人の見た日本の姿」を切り口にして日本人の生活スタイルを考えてきました。モラエス、アレックス・カー、ブルーノ・タウト、そして「逝きし世の面影」に紹介される200人もの異邦人。
文明が滅びてなお、文化は変容しながら引き継がれていきます。私たちの手にある珠玉の手工芸品、町屋・民家、神社仏閣、これらを形として修復、保存していくことすら難しい、ましてや文化として継承することは至難と思えます。しかし、落合集落や桂離宮から私たちは現代の文明を垣間見る、そんな体験をすることができました。一年間セミナーを行ってきてやっとテーマの入り口に立った、そんなところではないかと思っています。

4月からは2008年度里山セミナーが始まります。ご期待下さい。



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