ヘッダーをスキップ

ヘッダーエリア


コンテンツエリア

里山エッセイ



秋のいろ、匂い

081029_0743~0002.jpg

081030_1427~0002.jpg

里の秋はしみじみとやってくる。
畑の生姜を掘り起こしその匂いを肺いっぱいに吸ったときに、
友人宅の軒に干された干し柿ののれんをみるとき。

人恋しくもなり、サツマイモを掘り、次郎柿をもぎ
遠方に住む人に荷物をつくる。


T君の死

 
 
GOOD BY MY FRIEND.jpg
 
 
徳島県の都市計画課長を務めていたT君が自死した。
新町西地区再開発をめぐる県市の対立の板挟みになり、
悩んでいたのではと報道されている。
 
 
T君とは、高校の同級生であった。
成績優秀で知られたT君は、東大に現役合格し、
やがて工学部の建築学科へと進んだ。
東大卒業後は、民間の会社勤務のあと徳島県庁に入り、
主に住宅行政と都市計画の分野で仕事をしていた。
 
T君と同じころ徳島に帰ってきた私は、
県庁で会ったときなどに立ち話をするぐらいで、
それほど親しいわけではなかった。
ただ同い年であり、共に建築学科で学んだこともあり、
T君の仕事ぶりを見ながら、自分も同じ可能性を生きていたと言えるだろうか。
 
つまり、私自身は建築事務所を主宰し、民間人としてやってきたが、
もし立場が違っていたらT君と同様の歩みをしていたのではと思うのである。
そういう意味で、今回のT君の自死は、全くの人ごととは思えないのである。
 

 
 
T君との数少ない思い出の中で、忘れられない場面がある。
 
建築学会か何かの講演会の打ち上げで、いっしょに食事をし酒を飲んだ。
T君はその頃係長で、その講演会のお世話役であった。
上司の課長も同席していて、その人はT君の東大の建築学科の後輩で、
建設省からの出向であった。
 
お酒が入ったところでざっくばらんな会話となった。
大学の後輩で、まだ30歳そこそこの若い課長に対して、
T君が先輩として忠告めいたことを言った。
すると課長はこう返した。
「あなたとは、大学は同じですが、歩んでいるコースが残念ながら違うんです」と。
そのあと、T君は急速に酩酊していったのであった。
 
 
 
10月25日の徳島新聞の「記者手帳」でT君のことが書かれている。
ある徳島市の幹部の話として、
「都市計画法上は、市の言い分は合っています」というT君に対して、
「あなたが今いる場所は、どこですか」と知事が返したというのだ。
知事はT君の東大の後輩である。
 
 
法律上の判断と政治的判断は必ずしも一致しないと私は思う。
そして一致しない二つの数式からなる連立方程式の答は、
そう簡単に出せるものではない。
 
その方程式を解く方法は、彼が選んだ自死以外にもあったのではと思うのだが・・・。
 
 
 
建築家 野口政司   2008年 10月29日(水) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


ワンドの生物

081016_1655~0002.jpg

081016_1656~0001.jpg

花材を見つけに園瀬川べりの荒地にいったところ、濃厚な花の香りがする。
ナワシログミが白い小花を無数につけていた。
このグミは秋に花をつけ、苗代時期に実をつける。

ここは本流から入った湾状の場所、ワンドです。
環状道路のため干潟をかなり削られ、希少生物が水底に沈みました。

そこでかつて見られた貝を奥まったところで見つけた!!
ヒロクチカノコガイ、フトヘナタリ、カワザンショウガイです。
もちろんカニも数種が無数にいる。
園瀬川では希少生物が元気に生活している。

メガネケースの裏地に数十秒座ってもらいました。
びっくりさせてごめん。元気でね。繁殖してね。 


ほろ酔いのふたごさん

ほろ酔いふたご.jpg

毎日毎日楽しい表情の酔芙蓉
このピンク色は何にたとえられるかしら?                 もも


こんなにたくさん男前がいるのに

白磁壷.jpg
                                  白磁の壷
志賀直哉 旧蔵品 (朝鮮時代・17世紀 大阪市立東洋陶磁美術館)
 
 
 
秋の風にさそわれて京都を訪れた。
 
お目当ては、京都国立近代美術館で開かれている
「アーツ&クラフツ展-ウィリアム・モリスから民芸まで」である。
中でも志賀直哉が身近に置いていた李朝の白磁の壺がぜひ見たかったのだ。
 
 
李朝の陶磁器は、柳宗悦らの民芸運動のルーツであった。
 
会場には、「用の美」の実験の舞台であった三国荘の室内が再現されていて、
柳らといっしょに活動した濱田庄司や河井寛次郎、黒田辰秋らの作品が、
朝鮮の民具などとともに並べられている。
いささか暑苦しい感がしないでもなかったが、
少し離れた所に置かれている白磁の壺の清涼さがひときわ印象的であった。

 
 
近代美術館の1階では、ギャラリーコンサートが開かれていた。
モリスに影響され、東洋の神秘思想に目ざめたホルストの曲が演奏されている。
 
ふと気がつくと、会場の壁に大きな字で何やら書かれている。
 
「専願って、
 こんなにたくさん
 男前がいるのに
 ひとりとしかつきあえない
 ということやな、
 つまりは。」
 
専願?仏教用語?何だろうと思った。
その右側に京都女子大学付属小学校、ノートルダム学院小学校・・・
など京都の九つの小学校の名前が書いてある。
 
イチハラヒロコさんという新進のアーティストによる、
言葉のインスタレーションの作品であった。
「専願」のところに「恋愛」や「結婚」などの言葉を入れてみる。
 
しかし待てよ、芸術はたくさんの男前とつきあうことができるよなあ、いいなあ、
などと考えているうちに最後の曲、「木星(ジュピター)」になっていた。
 
さて、各地で美術展がたけなわである。
徳島でも10月21日から近代美術館で髙橋和三郎さんの陶芸展が開かれる。
また、18日より「私の好きな和三郎さんの器(うつわ)展」を
里まちの家ギャラリーで同時開催する。
 
この秋、徳島の陶芸界の第一人者である髙橋和三郎さんの
男前ぶりを見にいく、というのはどうだろう。
 
 
(和三郎さんの器(うつわ)展のお問い合わせは
 野口建築事務所 088-655-1616まで)
 
 
建築家 野口政司   2008年 10月14日(火) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


冬瓜まくら

081010_1737~0001.jpg

081010_1740~0001.jpg

地生えの冬瓜が杏の木にぶらさがっています。

チェリーセージの中にこんな大きな枕がありました。

先日収穫した折はちょうど通りかかった友人二人と分け、
今回はお隣のご主人がそれ何ですか?って声をかけてくれました。
料理方法をいったら半分もらってくれました。

天の恵み、地の恵みうれしいひと時でした。 Goko


カリガネソウの花

081008_1055~0001.jpg

080920_1120~0001.jpg
カリガネソウ(雁金草)、別名ホカケソウ(帆掛草)の花も残り少なくなってきた。
そしたら、更にその花の形に目がいく。
花の上から帆のような形のものが伸びており、よくみると先端は雄しべ、雌しべである。
日光によく当たるともっと色が濃くなる。

風情があり、何の花とも相性がよく長年うちの庭にいる。


▲ページのトップへ戻る


サイドナビゲーションエリア

SATOYAMA SNS 里山を語るコミュニティ

ログインe-mailアドレス、パスワードを入力

カテゴリー

バックナンバー

最近の記事

最近のトラックバック

RSS 2.0 ATOM 0.3

お問い合わせ

NPO法人 里山の風景をつくる会
〒770-8055
徳島市山城町東浜傍示28-53
TEL:088-655-1616
FAX:088-655-1632
E-mailinfo@enjoy-satoyama.jp

▲ページのトップに戻る


フッターエリア


Copyright©2006 Meeting that makes scenery of hometown mountain.All Rights reserved.