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里山エッセイ



それは違う

原子力発電所の地にいつ春が来るのか心が痛む。
日本は北から南まで、点々と原子力発電所が並び
その数55基、計画中10基、まさに原発列島。
南から花開く桜列島に原発が重なって見える現実はつらい。


今から30年も前の愛媛県伊方原発建設時を思い出す。
原発を止めようと専用列車まで仕立てて徳島から伊方に向かった。
プルトニウムを燃料とする危険なプルサ-マル原発であることや、
出力調整実験の問題など原発について知らなければならないと議論し
反対運動を進めた。


しかしいつしか、エネルギ-問題は、
徳島では阿南の火力発電所問題に移っていった。
全国各地の原発、福島第1第2、美浜、浜岡、東海村、志賀、むつ、柏崎刈羽・・・
その事故の度に原発に対する不信と憤りの声を一市民として上げ続けてきた。
そして今日、取り返しのつかない現実を目の当たりにして、
どうしても言いたいことがある。

原発を推進する専門家に、その責務を強く問いたい。
このたびの福島の原発事故は、自然災害によるものではなく
明らかに「人災」ではなかったか、
人知を超えた想定外だと片付けていいのだろうか。
チェルノブイリにも匹敵するレベル7とは!
果て知らぬ子々孫々にまで及ぶその被害の甚大さを思うとき、
そのような言動で済まされるものだろうか。
それは違う! そうは思わない。


専門家を称する者が科学者であるならば、
国策を盾に権力に迎合し、姑息な言い回しで安全神話を振りまくのではなく、
起こっている正確な事実を市民に伝えて欲しい。
堂々と発言し議論し、全知を集め対処の責任を果たして欲しい。


私たちは市民のなすべきことを考える。
原発は危険、必ずいつか事故を起こす、
だから原発に手を出してはいけないと
言い続けている専門家がいることを知っているから、
誰が本当の専門家なのか見極める目を持ち、
その流れを支え、彼らの発言を、声なき声に終らせることなく
政治に反映させる役目を持たなければならないと思う。

原発事故のもたらした人類史的課題に真剣に向き合いたい。
一人一人の自覚の向こうに新生の春が必ず来ることを信じたい。          
 

八木正江

里山の風景をつくる会 理事 
地球温暖化を考える-市民アクション2010-徳島代表  

2011年4月14日(木) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


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