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里山エッセイ



水のある風景 ~浄土式庭園~

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『三代の栄耀(えいよう)一睡の中(うち)にして 
大門の跡は一里こなたに有。
秀衡(ひでひら)が跡は田野(でんや)に成(なり)て 
金鶏山(きんけいざん)のみ形を残す。…』。

「奥の細道」で芭蕉は平泉をこう書き出す。

先日、東北平泉の中尊寺、毛越寺等が世界文化遺産に登録された。
東北の復興に拍車がかかることを世界も望んでいるのだ。
 

今日、平泉・毛越寺の浄土式庭園に思いを起こそう。
仏教の世界観で、日本では永承7(1052)年から末法に入るとされた。
正法・像法というまだ光明のある世から、
いよいよ仏法も末の、無常観漂う末法へ、である。
都の貴顕(きけん)(身分が高い人)は
こぞって「欣求(ごんぐ)浄土」と浄土を夢み、
浄土を願う寺を建てた。
宇治平等院はさながら鳳凰が羽をひろげ、
池中より舞い上がる姿。


そして都を遠く離れた平泉にも、奥州藤原氏が栄華を築いており、
大泉が池をいう広大な苑池に毛越寺が建立されたのだった。
「池」とは人為的なもの、「湖」「沼」ではない、
人はなんと大きな池を穿ったのだろう。


此の岸から、中島を経て、反り橋と平橋で彼の岸へ渡る。
現世から来世へ。
大泉が池には、出島・一大立石立石群・州浜・遣り水など、
浄土の庭園が具現していた。
私が四十年憧れ続けた水面が広がっていた。


浄土へ…。
今年は多くの魂が渡っていった。合掌

                      
               

                河野 眞理
                日本文化遊び人
                里山の風景をつくる会理事


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