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里山エッセイ



かぼちゃの雌花の不思議

DSCF1888.JPG
料理クズを埋めた畑から、なんと1本に28個の雌花をつけたかぼちゃが成長中です。雄花は根付近に集中しています。
農業試験場に不思議な現象のわけを聞くと、水や栄養の異常な過不足、
短日などのために植物は子孫を残さなければと必死になり、こんな現象を起こしたのだろう。ということでした。
ここは、先日の大雨で冠水し、発芽前くらいにはしばらく水の中だった。
それ以外は別にいつもと変わりなし。画面に5個の雌花、見つけてね。


語り部のような柿の木

白い秋明菊が楚々と咲き、
空き地にギシギシの花が色づくと
日増しに秋が深くなる。
「ばあちゃんがお嫁に来た時植えた柿の木が、
今年もたわわに実をつけた」と知人。
桃、栗3年柿8年、
子どもに孫にお腹いっぱいに食べさせたいと
祈りの気持を込めて植えた柿の木。
豊作に家族が笑顔し隣近所にもおすそ分け。
つながりの安心感。
自然は未来からの預かり物、
笑顔の中で学んでいた。


自然の恵みは子々孫々に残していかねばならぬ。
どうしたらいいのか、と
その課題を探す生物多様性タウンミ-ティングは
9月初旬、汗だくの季節に始まり、
明日23日の牟岐会場(川部会)で最後となる。
一人でも多くの人たちから意見や提言を集めようと、
東から西へ、北から南へ県下9ヶ所を駆け抜け、
緊張しつつも充実した2ヶ月だった。


生物多様性とくしま会議のスタッフ一同、
始めはどのようにして
会場をいっぱいにしたら良いものか途方に暮れたが、
人が自然に行きたくなるように、
人が人を呼ぶ機運を作り出していった。


「川・海・汽水域」「奥山・里山」「まち・里」
3部会のどことも多くの人が集まり、
参加者は驚くほどに熱くなった。
主催者としてうれしい限りだ。


小さなグル-プに分かれ、自由に思うことを手繰って行く
「ワ-クショップ」という手法には不思議な力があった。
その地に暮らし、その地を良く知った人だから、
一人一人が語り部になれた。
紡ぎ出された智恵や思いを書いたポストイットカ-ドが
満開の花と咲いた。


総勢何人の人たちから、
いくつの意見が語られたのか。
驚くほどの数字になろう。


肝心なのはこれから、その生かし方である。
来年度制定の「生物多様性とくしま地域戦略」の中に
有機的に組み込んで、
コミュニティの共同財産として
使えるものにしていこうとしている。

 
明日は最後、
「食べて、遊んで、子どもに継がせられる川・海」を
テ-マとして開かれる。
牟岐の青い海を見ながら楽しく語り合いたい。

会場は牟岐町海の総合文化センタ-で午後1時半から。

       
      
       
       八木正江

                        里山の風景をつくる会 理事 
       地球温暖化を考える-市民アクション2011-徳島代表  

        2011年10月22日(土) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


故郷の言葉に

朽葉色の秋が足早に忍び寄る10月、
キンモクセイが香り
ピラカンサスの実が薄紅に色づく。


この半年の間、NHKの連続テレビ小説「おひさま」を見ながら、
懐かしい故郷を楽しんだ。
定年で長野に帰る約束もいつしかほごとなり、
今や故郷は遠きにありて思うものになっている。


言葉の一つ一つが懐かしかった。
長野県は南北に長く、
ドラマの舞台、松本や安曇野は中信、
私は北信育ち。
微妙に言い回しが違うが、
ああ信州の言葉だとうなづけた。


友人に聞かれた。
「ほんとに」ではなく「ふんとに」と言うのかと。
ふんとにそう言う。
ほとふの区別がつかない微妙な言い回し、
家人で話し合って試した。
「たまげる、してくれや、どうしただい、おっかねぇ、
いっといで、おけぇり、うんまい・・・・」。
「おいでなさんし」の
優しい言い回しは中信のものなのだろう、
北信では「おいでなして」と言う。


信州の峰を連ねる山々も実りの里も、
ススキの原もせせらぐ小川も懐かしく、
広かる風景に癒された。
こぼれるばかりのソバ畑の白い花は、
過ぎし昔の遠足の記憶につながる。
北信五山の飯綱山や
戸隠高原に遊んだ日の記憶にも。
善光寺平の向こう、
菅平の長いスロ-プを染めた
真っ赤なあかね色の夕焼け空も思い出す。


人の感性はどのようにして育まれるのだろうか。
私が今あるのは、しっかりと故郷があるから。
私の人間形成の深層には
内なる故郷があることをしみじみと思う。


翻って、徳島に生まれ育ち、
徳島を離れた子どもたちは、
ここ故郷にどんな思いを寄せているのだろうか。
満開のレンゲ畑を走り、さわがにを捕り、
ミカン山を探検した。
その頃は、川も田畠も豊な緑と
すがすがしい水に包まれていて幸せであった。
しかし今、子どもたちにとって
かけがえのない自然が失われ、
故郷が遠くなっている。


啄木の詩

   故郷の山に向かひて言ふことなし 
   故郷の山はありがたきかな


すべての人の願いである。
 
 

 

  

       八木正江

                        里山の風景をつくる会 理事 
       地球温暖化を考える-市民アクション2011-徳島代表  

        2011年10月6日(木) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


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〒770-8055
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TEL:088-655-1616
FAX:088-655-1632
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