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里山エッセイ



国際森林年記念シンポジウム「森との共生―ゆすはらの実践」を終えて

11月13日、無事シンポジウムを終えました。
年初めから企画を始めたものの、
震災で「国際森林年」は頭から吹っ飛んでしまい、
東北支援活動と原発問題に集中、
7月にかけがえのない仲間を失なったことが重なり
このテーマに真正面から向き合う気力を取り戻すのに
ずいぶんと時間がかかりました。

私たちですらそうなのだから、
今、「森との共生」に
人は振り向かないのでないかと不安を抱えつつ、
チラシを撒き、人に会い、新聞や電波を活用し、
ゆすはら視察までして迎えた当日。

80人の参加者にまずは、ほっ・・(~。~)
梼原元町長の中越武義さんの講演はパワフル、わかりやすくて
ゆすはらに行きたくなるようなPRは抜群、
それでいてとても大切なことがいくつも発信されました。

【森林】
梼原では森づくり基本条例に沿い、
森から成長量以上の木を伐採せず、
皆伐を禁止し、中長期にわたる山づくりがなされている。
森を地域の資源としてどう捉えるか。
間伐・植林をして山の価値を高めるための投資をし、
地域の風景と山の機能を守っていく。

【流域】
上流の役割はきれいな水を
安定して供給する体制をつくること。
上下流での情報の共有と連携が大切。

【まちづくり】
コンサルに任すのではなく、地域に住む人と共に考えていく。
地域にある資源を大切にし、将来に生かすことを考える。
基本は環境・教育・健康であること


パネルディスカッションでは
材木や農産物をとおして流域の経済を循環させる
下流の取り組みの事例報告が2団体から発表、
市民や専門家・行政からの発言もあり、
時間がもう30分あったら・・・というところでの閉会でした。


森に向き合うと、林業の低迷、集落の過疎化という
問題山積に展望の見えない閉塞感すら覚えます。
しかし、そうではない、
地域にある資源の価値を共有しそれを生かすことで
元気なまちになれる!梼原はなるのだ!と
中越さんは私たちに伝えてくれました。

今、徳島でも上勝をはじめ、中山間地の小規模の自治体が
小水力発電や林業でがんばっています。
吉野川や勝浦川、那賀川、海部川などの下流に住む私たちが
流域としてどのように考え、関わっていくのかが問われています。
上流の資源は下流の資源でもあります。
交流を深め、ともに資源を生かす方法を見出していきたいものです。

                                 近藤こよ美


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