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里山エッセイ



原発と向き合う

今年は寒気が続いて
梅の開花が遅いと心配していた。
道すがら見かける小梅の花が
今日一輪明日二輪、そして数輪。
弥生に入り春を数える。


東日本大震災と福島原発事故から丸1年がたとうとしている。
先日、小出裕章助教(京都大学・原子炉実験所)の講演
「原子力の専門家が原発に反対するわけ」を聞いた。
2時間があっという間に過ぎ、質問も沸騰した。
聞きながら、四国に住む私たち一人一人の上にも、
それぞれに深く考えた1年が過ぎたことを感じた。


小出さんによると、原子力発電は広島の原子爆弾と本質的に同じであり、
広島原発で燃えたウランの重量を1とするなら、
原子力発電所1基ではその1250 倍(100万kW/1年)だそうだ。
その生成され続ける放射性物質である「死の灰」は
広島原発の80万発分で膨大であるという。

また環境中に出る放射性物質は全地球を汚染すること、
原発は人の力では絶対に制御できないこと、
何よりも大きな問題は、汚染の実態をはじめ、
知るべき情報が隠されていることなどを話された。

繰り返された言葉「変わってしまった世界」は重く、
「自分に加えられる危害を容認できるか、あるいは、
罪のない人々に謂われのない危害を加えることを見過ごすかは、
誰かに決めてもらうのではなく、一人ひとりが決めるべきこと。」と結ばれた。
その最後の言葉を強く受け止めた。


原発事故の余りの深刻さに打ちのめされながら、
今日まで自分がなすべきことを見つけようとしてきた。
これならできると動いてみた。
何が、どれだけ前に進められたのか心もとない。
それでも私は、できることを進めていきたい。


私たち人間が、自分で「お終い」を付けられずに、
気の遠くなるような100万年先までの汚染を地球に課してしまった。
全ての負債をはるか未来の子孫に押し付けてはならない。
「過ぎてしまった過去は変えられないが、未来は変えられる」。
すべての人々と原発ゼロへの道を歩み続けたい。

 
 
 
 
                                      八木正江
 
                            里山の風景をつくる会 理事 
          地球温暖化を考える-市民アクション2012-徳島代表  

             2012年 3月2日(金) 徳島新聞夕刊 「ぞめき」より


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