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里山エッセイ



文学の中のすまい   草庵の自由―『方丈記』 1

『方丈記』の書かれた時代    

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。・・・・」

『方丈記』の冒頭である。
方丈の記とは、分解して移動のできる一丈(約3m)四方の
組立て式住居で記述した文章というわけである。

作者鴨長明(かもの ながあき/ちょうめい)は、
京都下鴨神社の神官の子として生まれた。
父を二十前で亡くし不遇となり、
初め住んでいた家の十分の一の広さの家に移り、
更に大原に、そして京都南郊の日野の里山に
方丈の草庵を建てて住んだのである。

時代は正に、平安末の源平争乱の時であり、
大火事・竜巻・飢饉・地震が、
五年の間に京という都市を次々と襲ったのである。
二十すぎの長明が体験したこれらの天変地異の記述は、
まるでルポルタージュのように克明である。

六十もすぎ、日野の里山に移り、住居の大小とは逆に、
草庵の生活で心の安寧を得たと長明は書いている。
仏画・仏具・文房具・楽器と衣食に足るだけの物を残し、
他は削ぎ落とした生活に安住安心があったという。
建暦二年(1212)、八百年前の一個人の重い感慨である。


                 里山の風景をつくる会 理事
                      河野 真理


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