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里山エッセイ



蛍と水車の里ー小松島市田浦

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勝浦川井口堰南の土手から見下ろすと
あたり一面、田植えの終わった田園風景が
山裾まで広がります。

梅雨間近の雨降る日曜日、小松島市田浦町西原の
田浦ほたるファームを訪ねていきました。

ここは蛍と水車の里。
勝浦川から引いた水路が
田園地帯の隅々に水を行きわたらせます。
その水路には11の水車が今も現役。
豊かで勢いのある水の流れにのって
ぎーぎーと軋みながらゆったりとまわります。

水路の護岸は石積み。
わきに植えられた木々が水面近く枝をおろしています。
これは、蛍にとって最高の環境。
今時分、夜になると水車の水しぶきを求めて
無数の蛍が舞うのだそうです。

この日、周辺の農家さんたちが集まって
水車の架け替え作業を行っていました。
水路をせき止め、
黒く朽ちかけた水車を引き上げ
青い竹と杉板で組んだ真新しい水車を下します。
毎年、この時とばかり、
近所の子どもたち、大人たちがせき止めた水路に入り
大賑わい。

この日もウグイ、ドンコ、ヤリタナゴ、オイカワ、カワニナ、
イガイ、手長エビ、オニヤンマやハグロトンボのヤゴ・・・
いくつもの水槽が網にかかった生きもので
みるみるいっぱいに。
自然観察員の中村先生から説明を聞いた後は
「食べるとおいしいんだけどね」と言いながら
全部水路に戻してあげました。

蛍に会わずに帰るのは心残りでしたが、
5月25日(日) 午後6時よりここ西原にて
「蛍まつり」が開かれるそうなので
参加しようと思います。
地元で採れたアスパラやハチクやソラマメなど
新鮮な野菜の即売もあって毎年大好評なのだそうです。

また、6月1日(土)午前10時から12時まで
「田んぼ探検隊part2~田んぼの生きもの観察会」を開きます。
これは当会主催なので
詳しくは最新情報を開いてください。

蛍が舞う風景は農家さんがつくっています。
田んぼに出かけて、
いろんな生きものに出会って
農家さんのお話しに耳を傾けてみませんか。

                          こんぺいとう

DSCF2360 (1).jpg


キイロサナエ


(↑クリックすると写真が大きくなります)
                                photo by SORA HIROMU
 
 
先日、昼休みに田中用水路を見ると、キイロサナエが羽化していました。
 
キイロサナエは2012年、環境省の準絶滅危惧種に指定されました。


田んぼ探検隊 田んぼをつくろう!


 
5月の連休、小松島市新開(しんばり)小学校近くの
田んぼで田植えをしました。

農家さんのお宅につくと、ハウスの中に整然と並ぶ稲苗の
みずみずしい緑が目に入ってきました。
2haの田で有機農法による米つくりをされています。
どの車からも4~5歳のこどもたちがコロコロしながらおりてくるので
可愛いけれど大丈夫かなとちょっと気になりながら
総勢80名での田植え行事のはじまりです。

きょうの講師は中村隆宏さん。
田んぼの生き物調査で子どもたちとの交流歴は長く、
今回もそのベテラン技が次々と披露されました。

まずは田んぼの中を歩いてみましょう!の合図で、
恐るおそる一歩を踏み入れるなり、
うわーという声があちこちで上がります。
これは体験しないと説明ができない感触ですが、
平気でドンドン歩く子もいます。
向こう岸までたどり着いた後、
もっと歩きたいという子どもたちの声で30分ほど続きました。

小さな子どもたちが数人走りだしましたが、
転びそうで転ばないそのバランス感覚のよさに感動です。
入るのを嫌がる妹にやさしく語りかけ、
ついに田んぼに引き込み、仲良く手をつないで歩く兄妹の姿。
畔から見ていた親がついに我もと田んぼの中に。
予想に反して転んだ人はでませんでした。

8畝の田の長い辺に等間隔に
赤い印のついたロープが引っ張られます。
その前に立つと、苗が渡されました。
「3本づつ植えてください。
もらえる栄養は決まっているので、
苗の本数が増えれば、一本あたりの栄養が少なくなり、
いいお米ができません。」
さあ、田植え開始です。

「植えたら後ろに下がり、開いた穴を埋めてください。」
この掛け声が繰り返され、約6割を植えて休憩。
その後は生きもの調査と、
定規を使って田植えをするグループに分かれました。

私は7歳のKちゃんといっしょに
木製の二人植え定規を使うことになりました。
12か所ほどを二段植えると、手前に倒し、
植える場所をならしまた植えるの繰り返しです。
 
s-田んぼ探検隊5月 082.jpg
 
Kちゃんやほかの人たちの一植え一植え、一歩一歩は、
定規をついに遠くに見えた向こう岸につけました。
みんなの達成感が伝わってきます。
「ありがとうございました。」とKちゃんはあいさつをして、
ヨモギ餅つくりへと走っていきました。
そこにさわやかな風がふきました。
田植えをしながら、親子、隣同士になった者同士のする会話が、
心地よく聞こえてきます。

○○ちゃんはすごいね!本当に力がある。
いろんな褒め言葉に子どもたちは一段と自信をつけ、
そして大人たちは子どもたちの秘めたる能力と
田んぼや自然の持つ力に
畏敬の念さえもったのではないでしょうか。

散会後スタッフ全員で、
チップ状の4袋の米ぬかを植え終わった田に撒きました。
ぬかが発酵するときに強酸性物質を出し、
これが芽生えようとする草の根を枯らし、
除草剤の役目を果たすのです。
また田んぼの中の生き物を増やす助けをしてくれると、
中村さんの説明がありました。

農家さんご夫妻の心のこもったもてなしに感謝しつつ、
田植え行事を無事に終えることができました。

                         Goko
 
s-田んぼ探検隊5月 047.jpg


ヤマサナエ


(↑クリックすると写真が大きくなります)
 
                                photo by SORA HIROMU
 
 
田中の用水路でヤマサナエの羽化が最盛期です。
今日の昼休みにいって見たところ、
30匹程が羽化して次々に飛び立っていました。


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