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里山エッセイ



田んぼ探検隊part7「里山の不思議をさがそう!」   2014.3.9

04tutiinago.jpg                                  photo by Nakamura Takahiro

小松島市櫛淵の里山周辺を散策しました。
風は冷たくても陽ざしは春です。
陽だまりにはお花畑。
3月の里山に咲く花は小さくてきれいな色が多いですね。
黄色のコオニタビラコ、白いタネツケバナ、
薄桃色のアシビ、空色のオオイヌノフグリ。
ツクシやヨモギは瑞々しくておいしそう。
田んぼにはレンゲの花も咲き始めていました。


時折、鳥の姿が枝から枝へ。
でも20人近い私たち一行を警戒しているのでしょう。
はっきりと姿を捉えることはできません。
目で追うことはあきらめて耳を澄ますと、
森のあちこちから静けさの中を
風紋のように響いてくる声に、
こんなにもたくさんの鳥が潜んでいる!
と驚いたことでした。
鳥にしてみれば私たちは乱入者。
「気をつけて」と言い合っていたのかもしれません。


鳥のエサになる小さな昆虫も、
啓蟄を過ぎ冬眠から目覚めた様子。
ナナホシテントウをクローバーの中で何匹も発見しました。
テントウムシは成虫で集団になって越冬するそうです。
クローバーの絨毯が布団だったのかな???


小学生の男の子がバッタを捕まえました。
「トノサマバッタだね」と大人は判断。
でも違いました。‘ツチイナゴ’。
このあたりで冬を越せるバッタはツチイナゴしかいないそうです。
それを教えてくれたのは幼稚園年長さんの男の子でした。
虫の大好きな虫博士に拍手!


なんといっても、一番の発見はカスミサンショウウオの卵です。
田んぼの端の水たまりでみつけました。
長くて透明な螺旋状の卵嚢(らんのう)の中に
黒い小さな卵がたくさん入っています。
よく観察すると卵には凹凸ができていて、
細胞分裂が進み始めた様子です。
カスミサンショウウオは環境省のレッドリストで
絶滅の危険性が増大しているとされる
「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。
幼生は水中ですごし、
成体は落ち葉の積もった林のようなところで過ごす、
里山がなければ存在しないいのちです。

02kasumisannsyou1.jpg
                         


里山があって水が流れ田んぼを潤す。
何気ない風景に守られて
なんとたくさんのいのちが育っているのでしょう。
小さな生きものから空を旋回するトンビまで、
そのいのちのピラミッドを垣間見た
「里山のふしぎを発見しよう!」でした。


田んぼ探検隊シリーズはこの1年
5月の「田んぼをつくろう」から今回までの
計7回の連続企画として行いました。
米づくりは土づくりであること、
生きものの豊かな田んぼにおいしいお米ができること、
田んぼといういのちのゆりかごを守る農家さんの存在、
いのちのつながりや里山・田んぼ・川の連続性。
田んぼをフィールドにし、農家さんや生きものから
実にたくさんのことを学ぶことができました。

さらによいプログラムをつくって
田んぼ探検隊2014を企画していきたいと思っています。
新年度からの田んぼ探検隊をどうぞお楽しみに!


                        NPO法人里山の風景をつくる会
                        代表理事 近藤こよ美


良かった!ふゆみずたんぼのお話  2014.2.8(土)開催

ふゆみずたんぼ1.jpg

前日の夜、徳島市にとっては珍しい雪が降り積もり、
人や車の少ない道路は
雪がシャーベット状になった、寒い1日だった。
そんななか、桑野川EM研究会の方々と
徳島市内からの参加者合わせて25人が
桑野町の紺屋教育集会所に集まった。


まず、小松島有機農業サポートセンターの中村さんから、
絶滅した生き物が増えたのは農業の営み、
特に化学肥料や農薬の使用によることが大きいと、
歴史的な推移をイラストを使いながらお話があった。


続いて日本野鳥の会徳島支部長の三宅武さんからは、
田んぼに飛来する鳥の種類や羽数は
農業様式、場所、時期により変化すること。
鹿児島県出石市にナベヅルやマナヅルが1万羽以上越冬し、
世界最大の越冬地になっていること。
現在、各地でかってのようにツルが暮らせるように、
越冬を分散させる取り組みが行われていること。
農薬を使用しない有機農業の田んぼには
鳥にとって大切な餌も豊富であることなど話された。

その後、冬鳥・夏鳥・旅鳥・流鳥を
スライドショウで見せて下さった。
農家さんから、
ツバメがやってきたのを見て田植えを始めていたが、
最近は来るのが遅いため判断に困るとの話に、
近年、数が少なくなってきており、餌が少なくなったこと、
昔のように土間を解放している農家が減り、
外壁にも巣をつくる場所がないことが原因のひとつ、
と話された。


最後に、桑野川EM研究会会長の大川さんからお話があった。
「自分で作って自分で食べる」ために、
微生物の力を生かしながら、
環境にやさしい有機農業に取り組んできたこと。
秋のEMボカシづくりから春の種もみの温湯消毒・
夏の草取り・秋の刈り取りなど
年間を通しての労苦をいとわない取組みのおかげで
おいしいお米ができたこと。
有機栽培の米「つるをよぶ米」として、
生協で販売されて6年になること。
今後も消費者との連携を深め、
「つるをよぶ米」の販路を広げていきたいことなど、
熱を入れて話された。


私たち消費者も、
有機農業の田んぼによって
里山の自然が守られ、再生され、
安全でおいしいお米が頂けることに感謝して、
農家さんと共に歩める
賢い消費者でありたいと思った。


勉強会終了後、
ふゆみず田んぼ2か所(山口町・長池町)に
案内してもらった。
頬も凍り付くような寒さのため、
生き物も影を潜めていたが、
暖かい日にはヤゴやイトミミズ、
カワニナなど生き物が見られるそうだ。
田んぼいっぱいに張られた水の中で、
ナベヅルなど水鳥たちが
餌をついばんでいる姿が彷彿され、
心が豊かになった。

                   里山の風景をつくる会
                       理事  石原禮子
ふゆみずたんぼ2.jpg


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NPO法人 里山の風景をつくる会
〒770-8055
徳島市山城町東浜傍示28-53
TEL:088-655-1616
FAX:088-655-1632
E-mailinfo@enjoy-satoyama.jp

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