里山エッセイ
2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 8

ここは、イチョウの神様がおわします所。
大きな枝葉。太い幹。 失礼ですが、あなたさまは何歳ですか?
「ワシは800歳じゃ」
・・・恐れ入りました。 ここで田岡さんがこんな問題を出しました。

田岡さん 「この世で いちばん 大きな生き物は なーんだ?」
こども 「木ー!」
田岡さん 「この世で いちばん 長生きな生き物は なーんだ?」
こども 「木ー!!」
田岡さん 「この世で いちばん つよーい生き物は なーんだ?」
こども 「木ー!!!」
ほほう、とおとな一同。

ところかわって、
ここは、杉の神様がおわします所。


大きな枝葉。 太い・・・太すぎる幹。
(写真の右下に人間がいるの、見えますか?)
失礼ですが、あなたさまは何歳ですか?
「ワシは3000歳を超えたあたりかのぅ」
・・・たいへん恐れ入りました。 まいりましたです。
2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 7

もくもくもく・・・ ゾロゾロゾロ。
元気にバンガローを出発した里山一行は、なにやら不思議な場所を歩いています。
ここは、いったい・・・?

看板に「ハザカプラント土佐」と書いてあるのが見えますか?
そう!ここは土佐町の有機ゴミを、微生物の醗酵力を使って分解する
究極のエコゴミ処理場なのです。
最初の写真のもくもくは、醗酵の際に生じた熱の湯気。
生ゴミはベルトコンベアに乗ってゆっくりと運ばれる内に、微生物によって分解され、
最後にはサラサラの有機たい肥になるというしくみの工場です。

微生物の力だけでこんなにたくさんのゴミが処理できるのか・・・!
と驚く里山一行に、工場の方は
「ここだけで、火力に頼らないで土佐町のゴミ全てが処理できるのです。
自然を壊さないゴミ処理場をもっと全国の自治体に増やしていきたい」 と
ゴミ処理の現場から見た地球の環境について、教えてくださいました。

土佐町は棚田の風景を美しいところです。
でもこの景色は 森やゴミ処理の現場から
支えてくれる人がいるからあるものなのですね。

2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 6


山の朝は、静かです。
朝いちばんの風が、まだ少し残るすすきを揺らします。

すこしずつ 明るくなる空 遠くには、棚田の風景
透明な空気には、そろそろ山の向こうから 顔を出す朝日の色が 溶けているみたい


「きいちご、摘んだよ?」
「ちょっと すっぱーい」
「すっぱいー。でも、おいしいねー」

きれいな色の落ち葉に、木苺と、むかご、ススキ。
もしかして毒キノコ?と、霜の降りた小さな葉っぱ。
これから2日目の旅が はじまります。 今日はどんなことが起こるのかな?
(残すところ、あと2回。 2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 7 もお楽しみに)
2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 5

空を飛んだキリンたちは、どこへ向かったのでしょうか・・・?
こたえは、ここ。 嶺北木材協同組合の原木市場です。
夕暮れの中、整然と並べられた大木たちが
わたしたちを迎えてくれました。
ここにあるのは、だいたいが80年生以上の木々たち。
それは さながら、時間の渦の中にいるようです。


見渡せど、見渡せど、 原木の山々。
大人たちは引き続き、真剣に、田岡さんの森についてのお話を 聞きます。
こどもたちは、 「こんな楽しいところ、じっとなんて していられない!」
とばかりに、からだで木の感触を確かめます。

とんとん、と踏みしめられるこの大木は、だいたい100年生。
「この木は 100歳だって」
「100歳って どれぐらい ・・・・・?」
「むずかしいー、わかんないよー」
「根っこの高さが、背といっしょ!」
こどもたちも、ちゃんと体で 覚えられたみたいです。
2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 4

お待たせいたしました。長い時間かかって、里山一行はようやく
今回の旅のいちばんのイベントである、杉の大木がそびえる山へ
伐採の現場にたどり着きました。

こちらが、山のことを私たちに教えてくれる
森の伝道者、田岡秀昭さんです。
木のこと、伐採のこと、ここだけでなく日本の山の現状と未来について
ていねいな言葉で伝えてくれます。
田岡さんは、私たちのNPOの理事も務められています。

いよいよ、この大きな木を切るのです。
樹齢80歳。 山では80年生と呼びます。
今、山を管理している人々の、何代も何代も前のご先祖が
未来のわたしたちのことを思って、植えてくれた木です。

大地を這う根に楔を入れていきます。
ゆっくりと傾き始めた大木は、そのスピードを徐々に増し、
枝が空を切る、その音。 聴こえますか?



幹の裂ける音、 しなる枝の梢がおこした風の音、
大地に倒れた衝撃が地鳴となって、
山肌に立つわたしたちの体に響きます。
山間に少しの間こだました音が、過ぎ去った後には
大きな大きな静寂が訪れました。
それは、80年という時間の長さを感じるには充分なものでした。
大人もこどもも、皆一様に、ただ ただ、おごそかな、
あたたかいとも、悲しいともいえる不思議な気持ちで
こころがいっぱいになりました。





あんなに大きいと思えた木が、ワイヤーで吊るされて 空を飛びます。
「あっ、空飛ぶキリンだ」 と、こどもたちが指をさします。
高い山の中で育った木々は、こうやって山を下り、
人里に住む わたしたちの元へと運ばれるのです。

倒された木の根っこ。
一年一年の年輪がみえました。80年かけて、山を守る人々が
心をこめて育てた証です。
「これを、わずか30年で使い捨てているのが、日本の住宅の現状です。」 と
田岡さんは、教えてくれました。
この一輪一輪に、あなたは何を思いますか?
まず、できることから。
わたしたちは、始めなければなりません。
(2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 5につづく。次回はたぶん年内に・・・!)
2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 3

さて、早明浦ダムから移動したさとやま一行。
楽しそうに橋を渡っていますね?
太陽がきらきらと光を落としていて、
なんだか絵本の「14ひきのねずみ」たちの物語のようです。
さて、ここは、どこでしょうか・・・
ん? くんくん、 なんだかいいニオイがします。
小川を渡ってたどり着いた先には、あ!おさかな!!

あ!ごはん!!

そうです。いつも源流の森から木を提供してくれている田岡さんが、
森のキャンプ場で、ごはんをつくって待っていてくれたのです。
ダムを走り回ったさとやま一行が、お腹ぺこぺこなのを知っていたのでしょうか・・・


メニューは、有機栽培やEM栽培、自然農法を中心とした野菜の料理や、

土佐の褐牛のバーベキュー、土佐次郎(高知のおいしい地鶏)の汁物など
たくさんのごちそうがでました。
これを、竹を割って作ったお皿やお椀で食べたのです。
竹の青い香りと、土佐自慢のお料理が、お腹にどんどん吸い込まれます。
この表情をみれば、もうおいしさは、わかりますよね?


みんな満腹。。。
田岡さんをはじめ、準備してくださった皆さま、ごちそうさまでした。
しあわせです、ありがとうございました。
(次回は、いよいよ吉野川源流の森に行きます。
2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 4 をお楽しみに。)
2007 吉野川源流の森伐採ツアー Report 2

真っ青な空が水面に映るこの場所は、四国最大のダムである、早明浦ダムです。
ダムの高さ 106m 総貯水量 31600万m3(学校の25mプール約75万杯分)という
途方もない量の水をたたえています。
この湖の下には、大川村と呼ばれた村が沈んでいて、
夏の渇水の時期になると、旧大川村役場が姿をあらわします。
科学の力が信じられた結果、このダムによって、生み出された利益、安心、
一方の、建設にともなう大川村の人々の反対とかなしみ。
いろんな出来事がおき、そしてまだ続いている場所です。
人工の科学の力に頼るという選択を選ぶこと、
それとは反対に、自然の森を育て、山の保水力に頼る選択を取ること。
どちらが良いのでしょうか。
さとやま一行の子どもたちは、元気にダムの上を走っています。
大人たちは何を思ったのでしょう・・・
湖水に映る緑と空の透き通るような景色から、この旅は、はじまりました。

(次回の 2007吉野川源流の森伐採ツアー Report3 をお楽しみに。)
四国の森づくり in かがわ Report2

四国の森づくり in かがわ は10月27日と28日の2日間にかけて
香川県まんのう町にて開催されました。
初日の27日は、「まなぶ」がテーマです。
四国4県で森林保全のためにすばらしい活動をされた人物や団体を表彰したり、
小学生による森づくり活動の発表会や、劇団エルダーキャッツによる創作劇、
そして、森林環境から地域材利用といった、幅ひろいテーマについての講演と、
ディスカッションがおこなわれました。

会場では真剣な議論がくりひろげられます!

里山の風景をつくる会の理事、野口さんも徳島の現状を発表します。
日本の森林を守るということ、経済的問題、
そしてそれらの根底にある地球環境へと議論はつきません。
問題意識を共有しつづけること
この大きな問題に立ち向かっていくのに、一番必要なことかもしれません
四国の森づくり in かがわ Report3
2日目は、前日の「まなぶ」を会場からだけではなく、現地に行って「体験」してきました。
われらが里山スタッフの面々は、
地域材を利用した住宅や、文化財などの視察に向かいました。

まず一行が向かった先は、こちら。
この本瓦葺きの重厚な屋根をもつ民家は、
なんと江戸時代から住み続けられているそうです。つまり、おおよそ200年以上・・・
住まい手は、古民家の再生を手がける建築事務所もやっておられ、
先祖から伝わる家に住み続けることの責任感、苦労話などを
お話していただきました。

つづいて向かった先はこちら。
NPO木と家の会の代表をされている 六車さんの地域材を利用した住宅です。
伝統的な町屋の形態をとりつつ、内部はガラス張り!
建築の新しさと古さとを、ほどよく混ぜたような、若手の建築家らしい住宅でした。


四国の森づくり in かがわ Report4

最後の見学場所は、やはり金刀比羅さんでしょう・・・
ということで金丸座へと向かいました。が、
これが、どうしてどうして、とてもすばらしかったのです!
参道からのながめは、古い木肌と大きな瓦の大屋根が、
色鮮やかなのぼりに彩られて、
思わず太鼓の ド ドォン なんて音が聞こえてきそうです。
それでは、この大屋根の内部に入ってみましょう。

これは、桟敷席から舞台を眺めたところです。舞台幕の松の緑・黄・黒の色彩。
天から吊るされた大きな提灯、脇を固める行灯の赤々とした列・・・
なんと鮮やかな空間でしょう
まだ、車も電車もなく、船や徒歩で移動しなければならなかった時代、
金刀比羅宮へのお参りは一生に一度の機会でした。
人々は、この晴舞台に、これまでの人生でできなかった贅沢の夢をかなえようと、
参詣の後には、この金丸座の歌舞伎の芝居をみて、極楽の世界に触れたそうです。
舞台で繰り広げられる芝居、美しい着物や役者、天井からは紙吹雪が舞い落ちる。
当時の人々は、どのような気持ちでこの空間を堪能したのでしょうね。
建築の情報としては、昭和45年に国の重要文化財に指定され、
平成15年に復元修理工事を行って、江戸時代の姿へと復元されました。
現在では、毎年春に、この舞台で歌舞伎の芝居が行われるそうです。
その記念すべき初演を行った役者は、初めて金丸座を訪れたときに、
建物から 「おおーぃ、ここで芝居をしてみないか」と、呼びかけられたそうですよ?
うそかまことか、さだかじゃありませんが、
それを本当と信じさせられる力がこの建物には、たしかにありました とさ。

最後のReport5は、いよいよ森の文化祭の会場です。
四国の森づくり in かがわ Report5
いよいよ、最後のレポート、森の文化祭にやってまいりました~
この 森の文化祭 とは、四国の森づくり in かがわ に関わるたくさんの団体が
ブースを出店し、「つくる」「まなぶ」「あじわう」「あそぶ」をテーマに
こどもからおとなまで、おなかいっぱい楽しめるテント村でのお祭りをいうのです。
こどもからおとなまで・・・だからこそ、ここで扱うお金は どんぐり!
例えば、
木の積み木であそぶ ・・・ どんぐり1個
木のボーリングであそぶ ・・・ どんぐり10個
といったかんじです。
それでは会場の雰囲気はというと・・・おっと何やら込んでいますね?

このコロコロしたものはなんでしょうか・・・

いっぱいの木の実だっ! そして、、、

じゃーん! これを作っているのです。
(ちなみにこの製作者は小学生の女の子でした)
他にも木の幹でボーリングしたり、

ツタでかごをつくったり、、

パンを焼いたり、、、

ぐうぅぅぅ~、、、あ、失礼。(じつに、いいニオイだったのです。。。)
ご覧頂いていますように、まさに、こどもからおとなまで、
おなかいっぱい遊べるお祭りだったわけです。
われらが里山スタッフもテントを出店しました。


源流の積み木、源流木'sで製作したモーツァルト夫妻も出張です。
このブースで、里山の家の魅力と、森林の大切さをアピールしてきました。
このように、「まなぶ」から「あそぶ」まで、たくさんのイベントを盛り込んだ
四国の森づくり in かがわは、大盛況のうちに幕を閉じました。
来年は、高知県で開催の予定です。また、お知らせしますね、それではまた。

ニュースレター『里山の家』 第2号をお届けします!

まっくらな空に ふんわりと浮かぶお月様
真っ白なひかりに照らされて、いつもの夜と 少し違ったよそおいです
9月も終わりに近づき、ようやく朝夕が涼しくなってきましたね
みなさま、秋への準備は進んでいますか?
夜空を見ながらすすきを飾って、おだんご食べましたって?
それはすばらしいです!
かいほう 会報 快報!

ただいま四国には台風が接近中!
外は大嵐ですが、みなさまいかがお過ごしですか?
昨日、里山の風景をつくる会会報17号を、無事発行いたしました。
もうお手元に届きましたでしょうか?
え? まだですか?
それならきっと今頃、嵐の中を、郵便屋さんががんばっていらっしゃるはずです
お手元に届いた方は、
異国の壮大な風景、新築のお披露目写真、里山にまつわる素敵な情報などを
ゆっくりお楽しみください
外は危ないですからね、おうちでゆっくりとどうぞ。
もっか、編集中!

ただいま、里山の風景をつくる会では会報17号を編集中です!
今回の内容は、いろんなところに行っちゃいます
エジプトに行っちゃいます トルコにも 日本三大秘境の地にも行っちゃうんです!
その他、新築の里山の家T邸の お披露目写真もござります
とにかく会員のみなさま お楽しみに!!
さて、早速


紫陽花のいろどりあざやかな、芦屋山荘 ・・・
先日の9日に自然の住まい協議会定例会が開催されました!
たくさんの人が訪れ、熱い会議がひらかれましたよ
準備班は前日より泊り込み
・・・・え?
なんか楽しそうって?
そりゃあもうっ! 言わずもがな、ですよ
